奴豚 牛美の長期滞在型ジプシー生活

2007年からマラソン始めた夫「奴豚」と 妻「牛美」。テーマ:マラソンに出場しながら旅してます

心に残る場所 ピスコ・エルクイ

  • 2013/01/14(月) 00:24:36

ヴィクーニャからさらに渓谷の奥地へ入ったところにPisco Elqui ピスコ・エルクイと呼ばれる小さいが居心地の良い村がある。

本当に小さく 中央広場をくるりと回るともうそれで終わり。店もレストランも数件、ここはそれでも充分なのだ。

ピスコというくらいだからピスコ酒用のぶどうが栽培されている。
緑の渓谷は一面葡萄畑だ。山からの川の水で潤っている。


     この小さな村で我々は 忘れられない心に残る三日間 を過ごした。




渓谷の村の夏は乾いて暑く、日中は何もする気になれず、ホステルの庭にあるプールサイドで涼むくらいだ。





    そこで早朝、明るくなり始めた頃 トレイルへと走りに出る。

初日はとりあえず渓谷の奥へ向かって走り出したが、予想外にもあちらもこちらもフェンスで囲まれ、ぶどう畑へも立ち入り禁止で、行っては戻り、鉄条網をくぐりフェンスを越えとなかなかワイルドであった。


      

      宿で知り合ったイスラエル人ランナー、長身のロンと三人で走る。


宿へ戻る途中で野良犬が走り寄って来た。南米には野良が多いのである。用心に棒切れを携え走っているのだが、こいつは悪意がなさそうだった。

       遊んで欲しそうにしているので一緒に連れて走った。




翌朝、同じ時間に宿を出る時に、昨日の野良が宿の前にいたので連れて走った。

      

元気一杯のこの野良は心底楽しそうに我々と行動を共にした。嬉しいのを押さえきれないのか時々喋りかけてきたり、ベロリンと舐めてくれたり、前になり後になり嬉々と走るその姿が愛らしくてたまらない。
賢いのだ。牛美がひとり遅れてトレイルに迷いそうになると決まって野良が様子見に戻ってきてくれる。「あ、いた。」とでも言っているようである。そして行くべき道を示してくれる。不思議な子だ。心の優しい子だ。「大丈夫だから行っていいよ」と前を指差すと一目散に奴豚達のいる方へ走り去って行く。そんなことが三日間のランニング中、何度もあった。



走り終わって宿へ戻る。またね、と別れて、夕方公園で彼と再会。
のんびり寛いでいた。ここで生まれてここで育ったのだろう。
気だての良い野良犬である。すっかり我々は彼に惹かれてしまった。
     お喜楽顔だが結構賢い。




三日目の朝、宿の前に野良の姿がないので公園まで迎えに行ってやった。

 と、どうだろう。  飛び上がって喜びを爆発させて、ご近所の犬達に向かって「これから走りに行くんだよ!!」と吹聴でもするように ちょっと自慢気にひとしきり吠える姿が可笑しくて仕方ない。
馬鹿者、と苦笑しながらも、あまりの喜びようにこちらも嬉しい。


  今朝は山登りラン。
   “◯◯”と煙は高い所が好きなのだ。

せっせと足場の悪いハゲ山を登って行き、日の出でパチリと記念撮影。



   二人と一匹のグループ写真。(右)

     まだ山の中腹、ここからさらに登る。




      

   どこまで行ってもキリがない。   延々と連なる山並み。

          素晴らしい景色を堪能する。

  
  朝食に間に合うように下山する事に。

  名残惜しい山のランニング。
  時の経つのを忘れてしまうほど楽しい。

     疲れを感じることもない。



これもひとえに馬鹿者の野良公のお陰である。
こんなに幸せな気持ちにしてくれ、我々を選んでくれてありがとう。
犬との関係は 人が犬を選ぶのではなく、実は犬に選ばれるのである。



     別れは辛かった。

今まで何匹もの犬達と関わってきたが、連れて行きたいと思ったのは今回が初めてである。
公園のバス停で、ぐっと堪えて後ろを振り向かずにバスに乗った。

        

    元気でいろよ、馬鹿者。


vicuna で 走る

  • 2013/01/11(金) 23:13:01

渓谷の昼は乾いて暑く とても走る気になれないので、早朝 裏の山へ向かう。

奴豚とは別行動である。走りたい方角、時間帯、走るスピードも違うので 自ずと別々。互いに気楽。



すぐ裏のミラドー(展望台)と呼ばれる小山の頂上には数々のアンテナが並ぶ。

マリア様はアンテナに押しやられている感じ。

神様より携帯電話の時代か。。






この小山から ずっと奥へ奥へと果てしなく走っていけるが、牛美は深入りせずに折り返す。                        写真右はヴィクーニャの町。
      



朝の渓谷は霧と靄と砂漠とサボテン。

清々しく素晴らしい時間。








暑い午後はバスで隣村へ。

何もない。誰もいない。。。と思ったら山羊達とすれ違う。



          


Vicuna ビクーニャ

  • 2013/01/10(木) 08:54:43

特に長居する理由がなければ、基本滞在は三泊。もちろん気に入った場合は延泊になるが、セリーナは当初から四泊と決めていた。

        1月9日に次なる町、ビクーニャを目指す。

ビクーニャはセリーナから東へ、内陸のヴァレー(エルキン渓谷)へ入って行くのだ。
距離にして60km程度。舗装のよくないガタゴト道をオンボロバスで約2時間。
カラカラに乾いた渓谷の町、ビクーニャに来た。
よほどの暇人以外、日本人はまず来ないであろう。。。

道中の村落には何もなさそうで、はたしてどうなることやら、と近づくにつれ不安が増したのだが、バスを降りて周りを見回すと広場周辺には店も宿も何件かあるし にぎやかだ。

 写真左)は 中央広場にあった「顔」



予約していた宿まで徒歩。思いっきり暑い。
午後二時の日差しは強烈でこの暑さでは日中は走れないな。。。と少し落胆。

我々のホステルは、町では安い方に入るが 我々的には高い部類に属する。
ハイシーズン値段なので仕方ない。チリは本当に宿代が高い。。メールやネットで予約出来るような便利で洒落た宿は高いのである。



        さて、ビクーニャで何すんの?と我々も思案。

天体観測所ツアー、ピスコ蒸留所見学、ノーベル賞作家ガブリエル・ミストラルの生家見学、と選択はそんなもんである。


  。。。で、先ずは着いた初日の夜、天体観測所ツアーに参加。

21時過ぎ、まだ薄明るい夕映えの残る空にひとつ、ふたつと星が見え始めた。
英語で説明をしてもらいながら、望遠鏡を覗き木星の筋を確認。どんどん星が数を増して、とうとう空は星だらけに。
人工衛星が縦横無尽にあっちからこっちから流れて行く。
           

砂漠に近いこの辺りは雨がほとんど降らない。湿気もなく乾いて、雲さえ無いお陰で天体観測には格好の場所。世界各国の観測所がこの近辺に集結している。勿論、日本のチームもいるそうだ。と言うことは日本人も訪れる場所だったのか。
2020年には世界最大の望遠鏡を導入する予定のチリ政府。現時点では他国に水を開けられているが、一挙挽回を図るらしい。




  さて、お次はピスコ蒸留所見学へ。

      


地下の資料館には過去 フランスから輸入した酒造りの器具等が展示されている。
葡萄から作る醸造酒なので基本の作り方はワインと同じである。

工場見学と来たら“試飲”抜きには語れない。

度数の違う原酒を二種、カクテル割にしたものを二種、小さなカップながら四杯頂き、ニコニコ。

   グラッパとかウゾーとかの種類に似ている。アルコール度数40度なり。




ヴィクーニャの散歩の友も確保。(写真右)

因に ガールフレンドである。ホステルを出た時からついてきた。
公園のベンチで休む時は ベンチの下に寝転んで待っている。

翌日もいつの間にか現れ 一緒にお散歩なり。
目がクリクリなので 「どんぐり」と名付ける。

味を占めるとはこのことなり

  • 2013/01/08(火) 08:49:21


  昨日の魚に味を占めて、、、

 本日も漁港目指して13キロのジョギングなり。

   魚とビールが待っていれば13キロは楽し過ぎ!

      曇り空の中をスタート。



   空を舞うカモメ達。      と       漁港横にはペリカンの群れ。
      

    途中でピーカン。気温上がって皮膚から塩が吹き出す。



 昨日登った十字架の丘がどんどん近づいてくる。

   もうすぐ漁港、美味しい魚が待ってるよ。



   今日はマーケットも開催中。
      新鮮野菜と果物が並ぶ。

 ネクタリンとプラムを購入、ずばり 甘い!!!



本日は 食後 砂浜を散歩で戻る途中、カジノに寄り道。
スロットマシーンで昨日と今日の昼食代を稼ぐなり! うふ!



Coquimbo コキンボ

  • 2013/01/07(月) 08:32:00

ラ・セリーナの南にはコキンボという名の漁港がある。
ちょうどヴィナデルマールとヴァルパライソ的な位置関係。

ヴァルパライソも漁港だが、このコキンボというのがこれまた ことのほか い〜い小漁港であった。ヴァルパライソよ、ここを見習いたまえ。



ラ・セリーナのホステルからジョギングで漁港まで13キロ。海沿いの遊歩道を走る。




港は小さいが活気があって 魚料理の店がひしめき合うように軒を並べ、威勢の良い声があちこちから聞こえてくる。
鮮魚屋も沢山。これぞ漁港の醍醐味、観光漁港として終日開いており、何時行っても魚が食べられる。

     吊るしてあった魚達。  大きな口だ。

      




 決して安くはないが、色々な種類の魚、貝料理が食べられる。

 調理方法は主にフライかソテー。

 付け合わせに野菜、炒飯。またはフライドポテト。



   量 多し。




コキンボの丘に立つ十字架まで腹ごなし散歩し、丘から眼下を見渡すなり。

       




La Serena

  • 2013/01/06(日) 13:23:12

ヴィーニャからバスで7時間。途中ロスビロスというなーんにもなさそうな地方小都市を通り(写真右)約500km北のラ・セリーナという街へ。

他所様の評判はイマイチで、ビーニャの方が綺麗だとか聞かされていたので全く期待せず来たお陰で、逆に印象が良い良い。



早速、朝からパワービジットで街を走り回る。

狭い街だからすぐにひとまわり。

丘へ上り墓地横のモニュメントから眼下を見渡す。
(写真右は隣町の景色)









丘を下り、そのまま海岸へ走る。




静かだ…

約1時間半のジョギング。

明日は海岸沿いを隣の漁港コキンボまで走ろうっと。





On the road again...

  • 2013/01/05(土) 05:00:39

もう何処へも行かずに ここに居着いてしまいたい、、、と ふとそんな衝動にかられる事があるのは事実。

居心地の良い土地に長居すると きっと誰でも一度くらいはそう思うかもしれない。


それでもまだ我々には行きたい場所があるのだ、見たい所があるのだ、だから 16キロのバックパック(以前より軽いぞ!)を背負って歩き出すと、ほぅらね! また 素敵な街に出会った。


街との相性は一目惚れに似ている。第一印象で決まる。




奴豚がまず「悪くないじゃん」と言い、何事も冷静な牛美(冗談冗談…)が しばらーく経ってから「いいじゃない、ココ」と言う。それで決まり。二人とも、とてもココが気に入った。

ラ・セリーナという街。


さよならヴィーニャ

  • 2013/01/04(金) 12:13:31

5週間。

ヴィーニャに来てから5週間経った。

マラソン走って、風邪で寝込んで、のんびり年末年始を過ごした心地良い街ともお別れだ。
いつもながら、ちょっと長めに滞在した場所を去る時は後ろ髪を引かれる思いだ。
居心地良い場所を後にする時は決まってそうなのだ。わかっているんだ。

荷物をまとめ、バックパックを背負うと、もう気持ちは次に向かっている。根っからの旅人かも。

それでも最後の夜はキャンディーズの「微笑み返し」の気分で「私達、歩いて行くんですね〜♩」なんて気になっているわけである。。。。



ライフ・オブ・パイ

  • 2013/01/03(木) 13:16:27


映画「ライフ・オブ・パイ」(トラと漂流した227日)

チリでは1月3日封切りで初日に見てきた。

3D。アバター以来、なんでもかんでも3D上映というのが嫌だったのだが、2D上映の時間が深夜だったので仕方なく余計払って3D黒メガネをかけて見た。眼鏡にさらに黒メガネって煩わしい…(3Dで見るまでもない気がするのだが。。。)

映像は綺麗だったが、テンポがスローで少々気疲れした。
期待したのが仇になって、あと味はいまひとつ、という感じであった。227日も漂流した感じではなかったなぁ。
ファンタジー映画なんだね。最後に彼の口から語られる「二つの真実」に深い意味があるんだろうが、もたつく気がしてしまった。
まぁ、取り方は人それぞれですから。


一年の計は元旦にあり

  • 2013/01/01(火) 12:54:57

1月1日

元旦からダラダラすると一年ずっとだらだらしそうで不安なので、、、

気乗りしないが、奮起して走りに行った。走り初め。
隣町レニャカまでバス。昨夜の騒ぎの名残、ゴミやクラッカーの色とりどりの紙屑が残る路面。
海岸に設置された柵の撤去作業をする人達、海岸で寝転ぶ人達。新年といえども昨日と何の変化もない。


身体が重い。。。太ったかな? 走るのシンドイわぁ。。。
新年早々こんなことではいかんと、せめて10キロ、レニャカからアパートまで、ともかく走る。
奴豚は身体が軽いそうで、ビニャの街を素通りしてバルパレイソへ向かって去って行った。
牛美は別れて1人帰宅。ふぅ。。



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