奴豚 牛美の長期滞在型ジプシー生活

2007年からマラソン始めた夫「奴豚」と 妻「牛美」。テーマ:マラソンに出場しながら旅してます

パエロア maratoto challenge

  • 2010/11/13(土) 10:21:45

パエロアのハーフマラソンは想像を超える厳しいレースだった。。。

スタートが9時半でゆっくり出来たのだが、参加者は数える程しかおらず、皆常連のようで、「以前走った事ある?」と聞かれても 特に不思議にも感じなかったのだが、、、
    

ビリからスタートして、まず最初の小山。
ビリながらも元気に遅れまいと走って登った。

眼下には広大な農場が広がり緑の丘、谷、クリーク、遠くに海、牛や羊の群れが草を食んでいる。なんてのどかな美しい平和な光景。
楽しみながら今度はおもいっきり下る。下りはおまかせ!なんて思いながら奴豚に追いついてビリから挽回したものの、直ぐに次の登り。今度はさらに長く高い急な勾配。途中で諦めて徒歩で登る。
皆からは大きく離される。。。
稜線を風に吹かれながら走る。汗がひいて行く。

  
給水はあったのだが、距離の感覚が解らない。
多分残りこれ位だろうと想像するも、二時間経過しても半分来たとは思えない。
日差しが強く余計に体力使い果たす。
登りで足が棒のようになってしまって走れなくなった。
下りもトレイルと違って、農場の足場というのはボコボコ穴だらけで、注意していないと足首を挫きそうである。これは初めての経験。深い牧草に隠れたくぼみや穴に足を何度も取られてバランスを立て直す。その度に冷汗をかく。下りの苔道に滑らないようにとブレーキをかける。

       周りには誰もいない。空と 牛と 牧場と 自分だけ。

              辛くて哀しくなる。


牛にむかって怒鳴りちらす。
            「もう充分、もうやめたい、もうイヤダ!ーー」
自分の叫び声が風にのって牧草地を流れていく。

やめたいと思っても誰も助けになんて来てくれない。
自力でフィニッシュまで辿り着かねば終えるすべは無い。


精魂付き果ててしまった。
それでも行くてには最後の丘がそびえている。
これが最後の丘、三番目の登り。
高さはさほどないのだろう。多分300メートル程度か?
長い長い登りだった。一人っきり。

と、遠くから「RUuuuu-------N!!!!」と誰かが叫んでいる。

きっと奴豚が何処かの高台から応援してくれているんだろうとキョロキョロあたりを見回すも誰の姿も無い。
オカシイ、誰? と思ったら、正面にいるだった。
いやコレ本当の話。冗談じゃなくて、ホントに牛が「ラ〜ン」と言ったのだ。ありがたいことだ。親戚だからねーー私。


きっと皆はもうとうにフィニッシュして居ることだろう。
小山を3つ登って降りた。もう駄目だ。。息絶え絶えだもん。
心臓が苦しい。喉がしまって息が出来ない。貧血だわこりゃあ。
自分の年を考えようよね、そろそろ。。。

三つ目の川を渡る。靴が濡れて重いが冷たい水が気持ちよくもある。

自分は何処に居るんだろう、倒れたら情けなくて恥ずかしいけど誰かが気付いて探しに来てくれるのかしらん。。倒れるわけにはいかんなあと思いながらフラフラ歩いていた。
遠くに奴豚が見える。『あゝやっと迎えにきてくれたか、やけに遅かったじゃあないか。。』  腹が立つ。。。

水を受取って飲むもうまく飲めない。息ができない。ヒューヒュー喉から音がする。
奴豚に支えられながら歩いた。
顔が土色で目のまわりだけが真っ白だったそうだ。それでもフィニッシュだけは走ってくぐりたかったのだが却下され、徒歩で終えた。

3時間27分。ビリっけつである。
二度と山のレースには出るまいと硬く誓った。
  
奴豚2時間47分。
二人とも疲れて果ててシャワー浴びるまで無口であった。

いやはや、それにしても疲れた。。。が、参加費がそのまま地元の学校への寄付になるという奉仕活動の一環の大会だったので、ま、よしとしよう。


   


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